「暗号資産の確定申告って、自分で税金計算しなきゃいけないの!?」
そんな驚きと焦りを感じた方、多いのではないでしょうか。
仮想通貨の売買に加え、最近ではNFTやDeFiなど取引の幅が広がり、
「いったい何にどれだけ利益が出ているのか?」すら把握が難しい状況になりがちです。
税理士に頼むと高そうだし、でも自分じゃ複雑そうで不安…。
という悩み、よくわかります。
そこでこの記事では、2025年最新版の税金計算ツールをわかりやすく比較・紹介!
確定申告書の作成、DeFiやNFT対応まで、あなたにピッタリのツールが見つかります。

暗号資産の確定申告の税金計算はなぜ必要?

暗号資産の利益は、原則として「雑所得」に分類され、一定額を超えると確定申告が必須になります。
しかも、自分で利益や損失を計算して、税務署に申告しなければならないんです。
ここからは、なぜ暗号資産の計算がややこしいのか、具体的なポイントを紹介します。
税務署が求める「雑所得」の申告とは
暗号資産で得た利益は「雑所得」に該当します。
給与所得者でも年間20万円を超える利益があれば、確定申告が必要になります。
副業のような扱いですが、税務署はその内訳や根拠をしっかりチェックすることも。
「いつ・いくらで買って、いつ・いくらで売ったか」の記録が重要で、
さらに複数回の取引や通貨の交換も1件ずつ計算対象になります。
ここでのミスが「申告漏れ」や「追徴課税」に発展することもあるため、要注意です。
損益計算を自分でやるとどうなる?
「エクセルで何とかなるでしょ?」と思いがちですが…暗号資産の取引は想像以上に複雑です。
異なる取引所で購入・売却・送金を繰り返すたびに、
それぞれのレートや手数料も考慮して計算しなければなりません。
しかも、日本では「総平均法」または「移動平均法」という計算方法を使う必要があり、
ルールに沿っていないと無効になることも。
さらに、ミスを見逃したまま提出すると、最悪の場合は修正申告が必要になる可能性も…。
複数取引所・DeFi・NFT対応が難関に
「取引履歴は1カ所から取れるから簡単でしょ?」と思ったら大間違い。
暗号資産ユーザーの多くが複数の取引所を使い分けています。
しかもDeFiやNFTを扱っていると、履歴の取得だけでも一苦労です。
DeFiではLPトークンやステーキング報酬、NFTでは購入・転売・エアドロップなど、
日本の税制が想定していないような取引も多く、手動で計算するのはほぼ不可能。
こうした複雑な履歴を一括で取り込み、自動で計算してくれるツールのニーズが高まっています。
暗号資産の税金計算ツールでできること

暗号資産の取引は、単なる売買だけでなく、スワップ・ステーキング・NFTなど多岐にわたります。
これを全部手計算でやるのはほぼ不可能。そんなときに頼れるのが、税金計算ツールの存在です。
税金計算ツールがどんな機能を持っているのか、具体的に見ていきましょう。
損益の自動計算・確定申告用書類の出力
税金計算ツールの最も基本的かつ強力な機能が、損益の自動計算です。
売買の履歴をツールに読み込ませると、取得価格と売却価格をもとに、損益額を計算。
しかも、移動平均法や総平均法など、日本の税制に即した計算方式に対応しているツールが多いため、
提出書類としても信頼性があります。
さらに、国税庁の様式に準拠した「確定申告用フォーマット(CSV形式)」や帳票出力が可能なものもあり、
税理士にそのまま渡せるほどの精度です。
取引所とAPI連携して履歴を自動取得
ツールによっては、主要取引所(bitFlyer、Coincheck、Binanceなど)とAPI連携が可能です。
これにより、わざわざCSVファイルをダウンロード&アップロードする手間が省け、
リアルタイムでデータを自動取得してくれるので、ミスの防止にもつながります。
対応取引所が多いツールほど、複数口座を利用している人にとってはありがたい存在。
ツール選びでは「どの取引所に対応しているか」も重要なチェックポイントです。
NFT・DeFi・IEO取引の対応可否を確認
従来の税金計算ツールは、ビットコインやイーサリアムなどの売買には対応していましたが、
近年はDeFiやNFTといった新しい取引にも対応するものが登場しています。
たとえば、Uniswapでのスワップ、OpenSeaでのNFT売買、ステーキングによる利息収入など、
これらを自動で判別・分類し、損益を算出してくれる機能があると、圧倒的に便利です。
IEO(新規仮想通貨の販売)やエアドロップの収益も課税対象なので、
取引の種類に応じて分類・記録してくれるツールかどうかも、重要な選定ポイントになります。
おすすめの暗号資産税金計算ツール3選【2025年版】

暗号資産の税金計算ツールとひとくちに言っても、その機能・対応範囲・価格には大きな違いがあります。
2025年現在、特に評価が高く、多くのユーザーに選ばれている3つのツールを紹介します。
それぞれの特徴を押さえて、自分の投資スタイルに合ったものを選びましょう!
税金計算ツール①:Gtax|無料プランでも豊富な対応範囲
Gtaxは、初心者から中級者まで幅広く支持されている国産ツールです。
最大の特徴は無料プランでも基本的な機能が使えること。
主要取引所とのAPI連携や、日本の税制に準拠した損益計算、確定申告用のCSV出力に対応しています。
DeFiやNFTには有料プランが必要ですが、まずは無料で試してみたい人にぴったり。
サポートも丁寧で、UIもわかりやすいのが魅力です。
税金計算ツール②:Cryptact(クリプタクト)|会計士・税理士対応も充実
Cryptact(クリプタクト)は、プロの投資家や税理士にも利用されている本格派。
株式やFXなどとの損益通算に対応しており、仮想通貨以外の資産もまとめて管理したい人に最適です。
法人・個人どちらにも対応しており、計算精度の高さも定評があります。
さらに有料プランでは、会計士や税理士と連携できる申告支援サービスも用意されており、安心感があります。
税金計算ツール③:クリプトリンク|法人・個人両対応が魅力
クリプトリンクは、法人でも利用しやすいインターフェースとサポート体制が魅力のツールです。
税理士との連携や、弥生・freeeといった会計ソフトへのデータ出力も可能で、
特に事業として暗号資産を運用しているユーザーにおすすめ。
NFTやDeFiの取引もカバーしており、細かい分類設定や手入力補正もできる点が特徴です。
ツール選びで失敗しないための5つのチェックポイント

税金計算ツールはたくさんありますが、
やみくもに選ぶと「対応していなかった…」「意外と高かった…」なんて失敗も。
ここでは、後悔しないための重要なチェックポイントを5つに絞って解説します。
ポイント①:無料プランの範囲と課金タイミングを確認
多くのツールが「無料で使えます」と謳っていますが、
損益の閲覧だけが無料で、申告書の出力は有料というケースもあります。
また、DeFiやNFTへの対応は有料プラン限定のことが多く、試しているうちにいつの間にか課金…という落とし穴も。
導入前には、どこまで無料でできて、どこから有料なのかをしっかり確認しましょう。
ポイント②:対応している取引所やウォレットの数
自分が使っている取引所が非対応だと、手動入力になってしまい手間もミスも増加。
特にマイナーな取引所や、DEX(分散型取引所)を使っている方は要注意です。
公式サイトやサポートに問い合わせて、API連携またはCSV対応があるかをチェックするのが安心です。
ポイント③:自動計算の精度とサポート体制
ツールによっては、エラーや未分類取引が発生することもあります。
そんなとき、どれだけ自動で処理してくれるか、あるいはサポートがどこまで対応してくれるかが大事です。
ユーザー同士のQ&A掲示板や、LINE・チャットで相談できるかどうかなども確認すると、
導入後のストレスが減ります。
ポイント④:法人/副業の区分対応の有無
副業としての申告だけでなく、法人や事業所得としての処理が必要な場合、
会計ソフトとの連携や、複数アカウント管理機能などが必須になります。
CryptoLinCやAerial Partnersのように、法人利用に特化したUI・機能があるツールを選ぶと、
後々の管理がぐっと楽になります。
ポイント⑤:将来の税制変更へのアップデート性
暗号資産の税制は、今後も改正が予想される分野です。
将来、総合課税から申告分離課税に変わる可能性や、DeFiの扱いが整理される可能性もあります。
そうした変化に対応するためには、継続的なアップデートが行われているツールを選ぶことが重要。
運営企業の情報も合わせてチェックしておきましょう。
ツールを使っても税金で失敗しないために

税金計算ツールは非常に便利ですが、使えば安心というわけではありません。
ツールを最大限活用するには、「税制の基本」と「申告上の注意点」も押さえておく必要があります。
ここでは、実際によくある失敗パターンと、その回避方法を紹介します。
確定申告の提出期限と遅延リスク
まず大前提として、確定申告の期限は毎年3月15日まで。
この期限を過ぎると、「延滞税」や「無申告加算税」などのペナルティが発生します。
ツールで損益を計算できても、申告そのものを忘れたら意味がありません。
遅くとも2月中には提出準備を整えておくのが理想です。
損益通算・繰越控除を活用しよう
暗号資産の「雑所得」は、基本的に他の所得とは損益通算できません。
しかし、同じ年内の仮想通貨取引内では損益通算が可能です。
つまり、利益が出た取引と損失が出た取引を相殺することで、課税額を減らせる可能性があります。
また、2024年から一部条件下で損失の繰越控除(3年間)が可能になったケースもあるため、
自分の取引が該当するか確認しておくと良いでしょう。
税理士と併用するのもアリ
「計算はツールでOKだけど、本当に合ってるか不安…」という方は、税理士と併用する選択肢もおすすめです。
最近では、税理士の方でもCryptactやCryptoLinCなどのツールに慣れている方が増えており、
ツールでデータ整理 → 税理士が申告書作成という連携もスムーズです。
費用はかかりますが、「安心料」として割り切るのもひとつの選択です。
【税理士ってどうやって選ぶの?】
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まとめ:自分に合った税金計算ツールで安心申告!
暗号資産の取引が増えれば増えるほど、税金の計算や申告は複雑化していきます。
でも、今回ご紹介した税金計算ツールを活用すれば、その不安はかなり軽減されるはずです。
まずは無料プランで操作感や対応範囲をチェックして、自分に合うかどうかを見極めてみましょう。
複数の取引所を使ってたり、NFTやDeFiの取引がある方は、自動取得や対応範囲が広いツールが安心。
確定申告は「提出して終わり」ではなく、「正しく処理して安心して眠れる」ことが一番。
ツールを味方につけて、今年の申告はスッキリ乗り越えていきましょう!

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