メニュー

カスハラに言い返すのはNG!その理由と被害を防ぐ対処法を紹介!

コールセンター

仕事や日常生活の中で、理不尽なクレームや暴言にどう対応すればいいのか悩んでいませんか?

「カスハラ(カスタマーハラスメント)」は、あなたの心と体に大きなストレスをもたらします。

しかし適切な対処法を知ることで、被害を最小限に抑えることができます。

本記事では、カスハラに言い返さない方が良い理由や、冷静に対処する方法を解説します。

最後まで読めば、カスハラから自分を守るための知識と心構えが身につきますよ。

目次

カスハラに言い返すべきでない理由

理由

カスハラに対して言い返すことは止めたほうが良いです。

状況を悪化させる可能性があり、トラブルのリスクが高まるからです。

カスハラに言い返さない方が良い理由を4つご紹介します。

理由①:状況がエスカレートするから

言い返すと、カスハラ加害者の反発を招き、状況がさらにエスカレートしてしまう危険性があります。

加害者は自分の非を認めず、逆にあなたを責めたり、暴力を振るう可能性も否定できません。

そうなれば、あなたが二次被害に遭うリスクが高まってしまいます。

ですので、その場では冷静に対応し、事後に適切な措置を取る方が賢明でしょう。

理由②:さらなるトラブルを招くから

カスハラの加害者に言い返すと、その後さらなるトラブルに巻き込まれる可能性があります。

加害者の理不尽な要求や嫌がらせなどにつながりかねず、長期に渡る深刻な被害が予想されます。

トラブルの発端になったカスハラに対し、その場で発言することは避けた方が良いです。

一旦は受け入れて、後日適切な相談や通報をすることが重要なのです。

理由③:法的リスクがあるから

カスハラに言い返した場合、あなた自身が法的なリスクを負う可能性もあります。

例えば、暴力や暴言を振るってしまえば、逆に加害者から訴えられかねません。

一時の感情からくる行動は、重大な法的問題を引き起こしかねません。

その場では極力沈着冷静に対処し、後日適切な機関に相談・通報する方が良いでしょう。

理由④:精神的負担が増すから

加害者に言い返すと、あなた自身の心労が増し、深刻な精神的ダメージを受けるリスクがあります。

重大な精神疾患につながる危険性も無視できません。

あなたの心身の健康を守ることが最優先です。

ですのでカスハラに対して言い返さず、精神的負担を増やさないよう注意が必要なのです。

カスハラの心理と特徴

心理

カスハラは重大な人権問題ですが、その数は年々増加しています。

加害者の心理や特徴を理解することで、カスハラの背景や要因が見えてくるでしょう。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

特徴①:自制心の低下

加害者の中には、自制心が低下しているために、カスハラに走ってしまう人がいます。

自制心とは、自分の感情や行動をコントロールする力、または意志のことです

暴力的な言動や行動は、自制心の無さが1つの原因となっている可能性があります。

自分の言動を制御できない人が、被害者に暴言を吐いたり、理不尽な要求をしてしまうのです。

このような加害者に対しては、人格的な改心や専門的なケアが必要でしょう。

特徴②:年功序列の思考

組織の中で上下関係や序列を重視しすぎることも、カスハラを生む大きな要因の一つです。

特に日本的な年功序列意識の中で育った人は、序列の下位の人を見下す傾向にあります。

こうした年功序列意識が強すぎると、上位者から下位者へのカスハラを肯定的に受け止めがちです。

組織の序列を重んじすぎると、人権尊重の意識が薄くなり、カスハラにつながる危険性があります。

特徴③:ストレス社会の影響

現代社会は様々なストレスに囲まれており、それが人々の心理に影響を与えていると考えられます。

過酷な労働環境や人間関係のストレスなどから、攻撃性が生まれがちになっています。

生きづらさや人間不信が溜まると、いとも簡単にカスハラに走ってしまう可能性があります。

ストレス社会に生きる現代人は、無意識のうちに攻撃性を心の内に溜めているのかもしれません。

カスハラ被害を防ぐためのコミュニケーション

会話

カスハラに遭わないためには、適切なコミュニケーション能力が重要です。

相手の言動を冷静に受け止め、理不尽な要求には毅然とした態度で対応する必要があります。

カスハラ被害を防ぐための、具体的なコミュニケーション術を見ていきましょう。

コミュニケーション①:傾聴する姿勢を持つ

まずは相手の発言をよく耳を傾け、理解しようと努める姿勢が大切です。

相手の気持ちに共感的になることで、カスハラに発展するリスクを下げられます。

実際に、以下のような対応が有効でしょう。

  • 相手の話を最後まで聞く
  • うなずきや相づちを打ちながら共感を示す
  • 相手の意図や気持ちを確認する
  • 冷静な語気と態度を心がける

このように相手の気持ちを理解しようとすれば、関係修復できる可能性が高まります。

一方的な主張を繰り返すのではなく、お互いの気持ちを共有する態度が重要です。

コミュニケーション②:冷静に対応する

次に、カスハラと思しき発言があった際は、あくまで冷静な対応を心がける必要があります。

感情的な反応に走れば、かえって被害が深刻化する恐れがあるためです。

冷静に対処するためのポイントは以下の通りです。

  • 大きな反応は絶対に避ける
  • 落ち着いた口調と態度を維持する
  • できるだけ建設的な言葉遣いを心がける

感情的になってしまえば、加害者との関係が一気に悪化してしまいます。

深呼吸するなどして、冷静さを失わないよう心がけましょう。

コミュニケーション③:理不尽な要求は断る

さらに重要なのが、相手からの理不尽な要求に対しては、断る勇気を持つことです。

要求を受け入れてしまえば、さらなる理不尽な要求が待っているでしょう。

要求を断る際のポイントは以下の通りです。

  • 的確な理由と根拠を持って断る
  • 断る際の言葉遣いには十分気をつける
  • 無理ならはっきりと拒否する

加害者から迫力のある要求を受けても、あくまで自分の主体性を持ち続けることが何より大切です。

そのためには理由をしっかりと示し、拒否する勇気が必要です。

カスハラに対して冷静に対処するための方法

方法

カスハラに直面した際、いかに冷静に対処できるかが重要になります。

感情的な反応に走ってしまえば、さらなるトラブルに発展する恐れがあるためです。

具体的な対処方法を見ていきましょう。

方法①:反射的に謝らない

何か非難されたり、理不尽な要求を受けた時、つい反射的に謝罪してしまいがちです。

しかし、それではかえってカスハラを肯定してしまう危険性があります。

すぐに謝ってしまうと、以下のようなリスクがあります。

  • 自分が間違っていたと思い込んでしまう
  • 加害者に対して心理的な勝利を与えてしまう
  • さらなるカスハラにつながる可能性がある

だからこそ、理不尽な要求に対しては「自分に非はない」と自覚し、決して謝らないことが重要なのです。

冷静に対処するための第一歩は、無用な謝罪を控えることにあります。

方法②:上司や同僚に相談する

次に、カスハラを受けた場合は、できるだけ早く上司や同僚などの第三者に相談することをお勧めします。

一人で抱え込まず、周囲に助けを求めることで、スムーズに対処できるはずです。

具体的には以下のようなメリットが期待できます。

  • 客観的な意見が得られる
  • 組織として適切な対応を促せる
  • メンタル面での支えになる

カスハラは一人で対処するよりも、組織的に対処した方が良いです。

組織全体で事態の重大さを認識し、解決に向かう姿勢が必要なのです。

方法③:証拠を記録する

さらに重要なのが、カスハラの証拠をしっかりと記録しておくことです。

後々のトラブルに備えて、加害者の発言や態度、自らの対応を記録し、証拠を残しておきましょう。

具体的には以下の点に注意しましょう。

  • 発言内容や日時を正確にメモする
  • 周囲の状況や発言者の態度なども書き留める
  • 録音や動画撮影による証拠確保も有効

こうした証拠があれば、後日の裁判などでも有利に働くでしょう。

徹底した記録が、被害者の立場を守る力になります。

ただし証拠を確保する際は、違法な行為に走らないよう十分注意が必要です。

カスハラによる精神的負担を軽減する方法

メリット

カスハラは、被害者のメンタルヘルスを大きく損なう恐れがあります。

つらい思いをした被害者は、何らかの方法で心の負担を軽減する必要があります。

具体的にどうすればよいか、チェックしていきましょう。

方法①:カウンセリングを受ける

まずはカウンセリングを受けることをお勧めします。

カスハラによる心の傷は深く、専門家のケアが必要です。

カウンセリングを受けることで、メンタル面での大きな支えが得られます。

被害に遭った直後は精神的にも大きなダメージを受けています。

そのためカウンセリングを受け、心のケアを怠らないことが何より重要なのです。

方法②:相談窓口の利用

次に、カスハラ被害の相談窓口を利用することで、心の支えにすることもできます。

各自治体や団体が設置している専用の相談窓口では、プロの相談員に寄り添ってもらえます。

自分一人で悩まずに、専門家に相談することが重要です。

相談員は中立的な立場から、適切なアドバイスをしてくれるはずです。

つらい経験をしたあなたを、確実に支援してくれる相談窓口を存分に活用しましょう。

方法③:ストレス解消法を実践する

日々のストレス解消にも気を付ける必要があります。

ストレス解消法を実践することで、メンタルの負担を軽減できます。

具体的には以下のようなストレス解消法が有効でしょう。

  • 運動やスポーツで体を動かす
  • 趣味や娯楽で気分転換を図る
  • 芸術活動で心を落ち着かせる

ストレスは精神と身体の両面に影響を及ぼします。

適度な運動と気分転換で、ストレスを発散する習慣をつけましょう。

カスハラを受けた際に頼れる支援先を紹介

カスハラは重大な人権侵害であり、被害者一人で抱え込むべきではありません。

適切な支援機関に相談し、組織的な対応を図ることが非常に重要です。

カスハラ被害に遭った際に頼れる主な支援先として、以下の4つが挙げられます。

支援先①:職場の相談窓口

まずは職場内の相談窓口を活用することをお勧めします。

多くの組織では、ハラスメント対策として、専門の相談窓口を設置しているはずです。

被害を訴えやすい身近な窓口として、まず最初に相談してみることが良いでしょう。

支援先②:厚生労働省

国を挙げてハラスメント対策に取り組む厚生労働省には、相談窓口があります。

国の機関に相談することで、より公平性の高い支援が期待できるでしょう。

特に深刻な被害に遭った場合は、積極的に活用を検討してください。

>>厚生労働省のハラスメント悩み相談室はこちら

支援先③:警察

加害者の行為が暴力や脅迫に及ぶなど、違法性の高い場合は警察に相談・通報するべきです。

犯罪につながるカスハラ被害については、警察の専門的な支援を求めることが大事です。

警察に相談する際は、カスハラの証拠を残しておくのが良いでしょう。

そこまで緊急でない場合は「#9110」で、近くの警察に相談が可能です。

支援先④:弁護士

最後に、弁護士への相談も有力な選択肢の一つです。

法的な観点から、被害の実態や対処法について助言が受けられます。

法的な側面から、しっかりとした対応を期待できるのが弁護士です。

深刻な被害に見舞われた場合などは、法律家への相談も有効な手段と言えます。

>>全国のカスハラに強い弁護士を探すなら「専門家案内サービス」をチェック!

まとめ:カスハラに言い返すのはNG!

カスハラに言い返すべきではない理由やその背景、そして冷静に対処する方法について解説しました。

また被害を防ぐためのコミュニケーション術や、精神的負担を軽減する方法も紹介しました。

カスハラ被害に一人で立ち向かうのは大変です。

会社や専門家に相談して、組織的に立ち向かうのがおすすめです。

よかったらシェアしてください
目次